台所育児のワークショップイベントレポート
刃物まつりに続いて開催される、秋の一大イベント関の工場参観日。サンクラフトは今年も子ども用包丁を使った料理ワークショップをせきてらすにて開催しました。
関の工場参観日とは
関のものづくりの現場を見学・体験するイベントです。
関市内のものづくりに関する企業が、工場見学や様々なワークショップを開催しています。
皆さんが普段使っている「もの」が生まれる現場を感じられるイベントです。
2024年の関の工場参観日は、11/14(木)~11/16(土)の3日間開催されました。
関の工場参観日HP
会場は、インフォメーションでもある「せきてらす」
工場参観日の期間は、せきてらすもイベント用の装飾が施されて楽しい雰囲気に。
工場の作業着やヘルメットを職人気分で試着できるPHOTO SPOTコーナーもありました。
藤原兼房刀匠の日本刀鍛錬場ユニフォームが用意されているのも、刃物のまち関市ならではです。
サンクラフトのワークショップは、せきてらすの多目的ホールにて開催しました。
子供用の包丁を使ってフルーツ生春巻きを作ってみよう!
今回のワークショップでは子ども用包丁を使って、デザートメニューのフルーツ生春巻きを作りました。
講師はキッズキッチンインストラクター福岡かおりさん
台所育児の子ども用包丁を使うワークショップの際にお手伝いいただいている福岡かおりさん。
岐阜でおうちごはんの教室「あわのひ」主宰されています。ワンプレートやシフォンケーキレッスン、キッズ料理教室を開催されています。
あわのひHP
まずは、包丁の仕組み、使い方を丁寧に伝えます
初めて包丁を使う子どもたちも安心して参加できるよう、キッズキッチンインストラクターさんとサンクラフトのスタッフが丁寧に包丁の使い方を伝えています。
包丁のにぎり方、刃の場所、基本の使い方など、実際に包丁を握る前に子どもたちに丁寧に伝えます。
サンクラフトの子ども用包丁は、大人用と同じ本格刃付けの包丁です。ワークショップをする際は、いきなり食材を切ることはせずに道具の仕組みを伝えています。
みんな真剣な表情で福岡さんやスタッフの話を聞いてくれました。
まずは、福岡さんが子どもたちの前でお手本を示します。
包丁の刃に食材がくっついてしまった時は、『上から滑り台のように』刃から食材を滑らせるようにして、まな板の上に移動させるなど、具体的に説明します。
お子様とご家庭で調理される際のポイント
以下の内容を実際にお子様に伝えてから調理に入るとスムーズなので、参考にしてみてくださいね。
- 包丁の仕組み(切れる部分と切れない部分の説明/刃と背について)
- まな板の前に立つときの位置について
- 使い終わった包丁を置く場所について
- 今日実際につくるメニューの完成イメージについて
今回、使った食材はこちら
実際に包丁で切ってもらったのはキウイ、リンゴ、バナナでした。
比較的柔らかな食材が多いので、初めて包丁を使う子でも安心して挑戦できる食材ばかりです。
今回、キウイはあらかじめ皮をむいたものを用意しましたが、ご自宅で挑戦される際はピーラーで皮むきをするのもおすすめです。
ドキドキ、わくわく。実際に包丁を使ってみよう!
説明が終わったら、いざ実践。今回はすべての食材をスライスしていきます。
子どもたちが包丁を使うときは、大人はあくまで見守りに徹します。
説明を聞いた子どもたちは、自分の力で食材をどんどんカットしていきます。
包丁の刃に食材がくっついてしまっても、冷静に上から食材を滑らせます。
バナナやキウイは切っている途中で刃にくっついてしまうことがあります。
刃に食材がくっついてしまったときは、慌てず刃の背側から刃先に向けてゆっくり滑らせます。こうすることで、切れ味のいい包丁でも安全に使いこなすことができます。
大人顔負け、薄くスライスできる子どもたち
今回は生春巻きだったので「薄めにスライスできると仕上がりがキレイだよ」と教えてもらった子どもたち。
切れ味の良い包丁ということもあって、食材をどんどん薄くスライスしていきます。
参加者の中には1mmくらいの薄さにスライスする子もいました。
どの食材も均一な厚さにスライスできています。素晴らしい!
生春巻きって知ってる?
今回、ライスペーパーを使って食材を巻きました。まずは、水で戻す前のライスペーパーを子どもたちに説明します。
初めて触る食材に興味津々の子どもたち。
お米から作られているということで、においをかいでみたり…。どうやって作られたか不思議!となる子も多数いました。
生春巻きは水にふやかすと柔らかくなります。
今回は、ハケを使って生春巻きの両面に水を塗ってふやかしました。
カットした食材を巻いてみよう
生春巻きがふやけるのを待ちながら、カットした食材を並べていきます。
切り出した食材を思い思いの形に並べていきます。
バランスよくミックスしながら並べる子、リンゴを丸く並べてみる子など個性豊かに並べていきます。
一直線に印象的に並べるのも素敵でした。
ホイップクリームを好きなだけ絞ります
フルーツが並んだら、その上からお好みでホイップクリームを絞ります。
大人がクリームの上の方をしっかり持ってあげると安定して絞りやすくなります。
ホイップクリームが好きな子は、こんもりと山のように絞る子もいました。
最後は生春巻きで包みます
具材が並んでクリームが絞れたら、最後は生春巻きで包みます。
パリパリだったライスペーパーもこの頃にはもちもちに柔らかくなっています。
まずは、手前を折り上げます。
下に敷いたクッキングシートがくっつく時は、大人が紙をおさえてあげるとスムーズです。
手前を折ったら、今度は両サイドを中央に向かって折ります。
具材が多くても、慌てずに。
最後は、全体を手前から奥へクルンと巻き上げれば完成です。
もちもちのフルーツ生春巻きが出来ました!
参加した子どもたち皆が自分の力でやり切りました!
今回も約30名のお子様に子ども用包丁を使った調理体験をしていただきました。それぞれの個性が光る素敵なフルーツ生春巻きができました。
リピーターの方もいらっしゃって嬉しい限りでした。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
定員の都合上、ご参加をお断りする場面もあり大変申し訳ございませんでした。
フルーツ生春巻き
材料1本分
- ライスペーパー(生春巻き) 1枚
- 生クリーム 100mL(トータル 500ml 15set)
- リンゴ 1/16個
- キウイ 1/4個
- バナナ 1/4本
作り方
- リンゴとキウイ、バナナをそれぞれスライスする
※薄めにスライスできると見栄えが良い - 生春巻きの両面に、ハケで水を塗ってふやかす
- ふやけた生春巻きの中央に、カットしたフルーツを並べてクリームを適量絞る
- 生春巻きで具材をくるんで完成